自動車専用船ヤンゴン港湾事情

ヤンゴン港はミャンマーのゲート港であり、貨物取扱量の約9割を取り扱う最大の輸出入港である。
しかし、ヤンゴン川河口から32km上流にあるために、水深が浅く、潮の影響で入港が制限される場合もある。
加えて、昨今のミャンマーの急激な経済発展に伴い、海外からの輸出入が増加しており、河川港としての限界も近付きつつあり、港湾能力の強化が必要となってきている。

ヤンゴン港概要

広義のヤンゴン港は、ヤンゴン川上流約32kmに位置するヤンゴン市街地にある旧来からの狭義のYangon港と、同16kmに位置するThilawa港からなる。

Yangon港には、外貿船を主に取り扱う、下記4ターミナル、15埠頭があります。

  1. Bo Aung Kyaw Street Wharf(軍人OB系地場資本による運営)
  2. Sule Pagota Wharf(SPW)(ミャンマー港湾公社(MPA)の直営)
  3. Myanmar Industrial Port(地場民間企業のBOTベースでの運営)
  4. Asia World Port Terminal(地場民間企業のBOTベースでの運営)

また、日本企業連合体により開発されるティラワ経済特区に隣接するThilawa港には、現在、2ターミナル、6埠頭があります。

  1. MITT(Myanmar International Terminal Thilawa)
  2. MIPL(Myanmar Integrated Port Limited)

尚、広義でのヤンゴン港を含むミャンマーの9つの主要港湾は、ミャンマー港湾公社(Myanmar Port Authority MPA)により管理されている。

ヤンゴン港詳細

ヤンゴン港は市街地にある為、どのバースも非常に手狭であり、拡張の余地は限られている。また、河川港であることから航行上の制約があり、大型船は入港できない。更なる開発が、下流のティラワ地区で行われているが、入港制限は緩和されているものの、船型には制限がある。

入港可能な最大船型

Yangon港:15,000DWT、LOA 167m、喫水9m

Thilawa港:20,000DWT、LOA 200m、喫水9m

右図の通り、今後の貨物増加に対して、各ターミナル埠頭の増設を進めており、8つの埠頭と、1つのインランド・コンテナ・デポ(ICD)が建設される。

これらの増設により、河川で利用できる河岸は、ほぼ埋まっており、これ以上の増設は困難である。更なる取り扱い能力の強化は、ティラワ港の開発にかかっている。

ASWから見た市街地
拡張工事中のMIP